第41回浜松コンファレンス2024

2024年11月3日に「第41回浜松コンファレンス」を開催いたしました。
当日の模様と講演の動画を、ぜひご覧ください。

理事長挨拶

開催のご挨拶

公益財団法人 光科学技術研究振興財団 理事長
浜松ホトニクス株式会社 取締役会長
晝馬 明

理事長挨拶では、浜松光宣言に基づく当財団の最新の活動状況について報告がありました。

音楽演奏

富士山静岡交響楽団 弦楽四重奏

2020年11月に、静岡市を本拠地とする静岡交響楽団と浜松市を中心として活動する浜松フィルハーモニー管弦楽団が合体して誕生した「富士山静岡交響楽団」。2024年6月には公益社団法人日本オーケストラ連盟の正会員に昇格し、名実ともに静岡県を代表するオーケストラとして活躍しています。今年は同楽団員により結成されたカルテットが、和洋の名曲で会場を魅了しました。
 

演目

W.A.モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク より 第1楽章
パッヘルベル:カノン
日本の四季メドレー
山田耕筰:弦楽四重奏曲 第2番
シューマン:弦楽四重奏曲 第2番 より 第4楽章
テディ・ボーア:マックモーツァルトのアイネ・クライネ・ブリヒト・ムーンリヒト・ニヒト・ムジーク
 

プロフィール

岡田 恵里(ヴァイオリン)
愛知県立芸術大学卒業。バークリー音楽院に留学。クラシック、ジャズ、シャンソンなど幅広いジャンルに取り組み、学校での特別授業や演奏活動と共に、後進の指導にあたる。髙木豊美、山岡耕筰、岡山芳子、T.トマシェフスキー、B.ノボトニー、R.トーマス各氏に、身体の使い方・呼吸法をF.志保子、B.ラーダ、D.アダムスの各氏に師事。2021年12月より、富士山静岡交響楽団楽員。

小川 亜希子(ヴァイオリン)
浜松市出身。3歳よりヴァイオリンを始める。愛知県立芸術大学音楽学部卒、同大学研究生修了。ヴァイオリンを大谷康子、嶋田慶子、福本泰之、デヴィッド・ノーラン各氏に、室内楽を桐山建志、白石禮子、百武由紀各氏に師事。第5回岐阜国際音楽祭コンクール大学・一般の部第1位。第9回ベーテン音楽コンクール一般A1の部第1位。第22回「静岡の名手たち」オーディション合格。

坂口 昂平(ヴィオラ)
ラ・フォル・ジュルネ金沢をはじめ、全国の多数の音楽祭に出演。2017年、2018年にはアルジェリア共和国で行われた国際交響楽フェスティバル、また同国日本大使館邸で催されたコンサートで好評を博す。ヴァイオリン、ヴィオラをエルンスト・レスター、中澤きみ子に師事。2019年より富士山静岡交響楽団に所属している。

生駒 宗煌(チェロ)
11歳よりジュニアオーケストラ浜松に入団し、チェロを始める。静岡県立浜松江之島高等学校芸術科、桐朋学園大学音楽学部卒業、同大学研究科修了。『静岡の名手たち』オーディションにて、チェロで初めての合格者となり、以後、静岡音楽館AOI主催のコンサート等に多数出演。チェロ奏者、指揮者としての演奏活動のほか、後進の指導にも尽力している。ジュニアオーケストラ浜松指導員。

講演

「パワーレーザーの変革と革新」
―発電をはるかに凌ぐレーザーフュージョンエネルギー―

大阪大学レーザー科学研究所 所長
兒玉 了祐

50年前、オイルショックにより、核融合の可能性に注目が集まり大型パワーレーザーの開発が進んだ。日本では、世界最高の大型レーザーガラスが開発され、その技術は米国に移り、2022年、超大型レーザー施設NIFの核融合点火燃焼につながった。また、2020年大阪大学では、従来の10倍の効率で核融合プラズマ生成に成功し、2023年には、メガワット級の繰り返しレーザーのモジュールを実現させるなど、フュージョンエネルギー実現へ向け着実に進展している。さらに、データサイエンスとも連携し、システム制御にも革新をもたらす可能性がある。加えて、パワーレーザーの新たな産業応用の可能性や新しい学術の創成も期待されている。
 

プロフィール

1990年、大阪大学大学院工学研究科博士課程修了、博士(工学)。英国オックスフォード大学クラレンドン研究所研究員、大阪大学レーザー核融合研究センター助手、同助教授を経て、2005年より同大学大学院工学研究科教授、2017年より同大学レーザー科学研究所長兼任、現在に至る。これまで、パワーレーザー開発と応用に関する研究に従事し、その成果は、Nature誌など640編以上の学術論文誌に掲載され、米国の物理学会・原子力学会・核融合協会、レーザー学会、応用物理学会、日本学術振興会や国内外財団などから多数受賞するとともに紫綬褒章を受章。また、レーザー学会フェロー、米国物理学会フェロー、露国科学アカデミー名誉博士を授与。さらに、日本学術会議連携会員ならびにレーザー学会理事・会長、プラズマ・核融合学会理事を務めている。