光科学技術に関する調査研究

ホーム事業について研究事業光科学技術に関する調査研究

委託研究報告書

令和5年度

レーザー科学技術の将来に関する調査研究
-国内外最新のレーザーを用いた表面処理の動向と将来に関する調査- 2.除去プロセス

委託先:光産業創成大学院大学
本報告書では、物質除去を伴う多様なレーザー表面改質技術の中から、社会的関心の高いレーザークリーニング技術に特化した調査結果を報告する。従来技術に対して、レーザークリーニングは、洗浄用媒体の使用・消耗がなく、乾式プロセス(廃液・排水処理等不要)であり、ランニングコストを低減できる。洗浄メカニズムは、①熱アブレーションプロセス、②熱応力プロセス、③プラズマ衝撃波プロセスを、単独またはを組合せて利用されている。実用化が進められている領域は、油膜(防錆油・圧延油等除去)、被膜・塗膜(再生を目的とした劣化膜除去)、除錆、放射性物質(除染)、文化財(修復・復元)、金型(付着有機物除去)等と多岐に亘り、普及しつつある。